定期演奏会
定期演奏会を終えて
令和3年度の定期演奏会は、先日無事に大きな拍手のなか幕を閉じました。
大ホールに、入場制限などなくお客さまをお迎えして開く定期演奏会は実に三年ぶり。名護ジュニアの透き通った歌声に包まれた空間で、たくさんの方たちと一緒に感動を味わうことができたのは本当に久しぶりのことでした。
「やっぱり、生で聴く名護ジュニアのハーモニーはすばらしかった!」
ご来場いただいたみなさまにもご協力いただき、できるかぎりの感染症対策をして、のびやかな歌声や息づかいまでがそのまま届けられるよう工夫した中で開催した演奏会でした。
「不要不急」という言葉のもとで、どこか肩身の狭い思いをしなければならなかった「合唱」。それでも、歩みを止めずに様々な形で活動を続けてきた結果が、あのホールいっぱいの感動につながったのでしょう。
「こんなときだからこそ、人間的に豊かな心をもって生きていく上で音楽や歌の力は必要なのではないか。」と、樹子先生。定期演奏会を無事に終えた今、あらためて強くそう感じています。
さて、3つで構成された「祈り」のステージ。
始まりは、ふるさとへの想いを込めた祈りの曲。
大城松健団長が作曲された「名護ひんぷんがじまる賛歌」は、団長の指揮で元気に歌いあげました。
首里城復興応援ソング「SYURI NO UTA」に続き、最後は「ひやみかち節」。
「何度転んでもみんなで心を合わせて、えいっ!と立ち上がろう。花が咲き、音楽が鳴り響く豊かな世界を広げていこう。」と呼びかける歌詞は、樹子先生によるアレンジでした。
やわらかな曲もリズミカルで力強い曲も、日本語の曲もウチナーグチの曲も、ジュニアの手に(声に?)かかるとその歌のメッセージが何倍にも膨らんで、まっすぐ胸に飛び込んでくるから驚きです。
続く祈りⅡは聖母マリアを讃える2曲。プーランク作曲の「Litanies a la Vierge Noire(黒い聖母の連願 リタニ―)」は、昨年11月にがらまんホールで開催された舞台コンサート「音楽と社会を繋ぐレクチャーコンサート きっかけ vol.2」の中で演奏した曲で、暗く重い雰囲気がただようオルガンの音を背景に、光が差し込むような美しい和音が響きます。フランス語で奏でる難しいハーモニー。名護ジュニアの表現力の豊かさに圧倒された数分間でした。
そして、祈りのステージのしめくくりは、高野山国際こどもコーラスフェスティバルで奉納演奏された、壮大なあの2曲。
和歌山、高野山の杉木立の中で、風の音や鳥の声、砂利の上を歩く音、自然が奏でるあらゆる音と共鳴する歌声が、まるで定演の舞台で再現されたようにホールいっぱいに響き渡り、神秘的な空気に包まれていました。なんとも言葉では表せない、時空を超えた壮大な祈りで満たされたステージになりました。
祈りのステージと共に、、、
昨年沖縄県高等学校音楽コンテストで金賞を受賞し、九州高等学校音楽コンクールに出場した高校三年生メンバー安里日和さんの独唱。曲の終わりと同時に会場から感動のため息がこぼれていたほど、どこまでも優しくふくらむ美しい歌声が大きなホールをすっぽり包みこんでいました。
独唱に続いて、名護ジュニアの伴奏も務めてくださっている新城友紀先生のピアノソロ。リハーサルではメンバーみんなで客席から友紀先生のピアノを聴かせてもらい、大きな感動とともに、すばらしいピアニストの伴奏のもとで歌えていることにあらためて感謝する時間にもなりました。
後半の部では、根路銘千香先生の指揮のもと、可愛らしい歌声を披露してくれたリトルクラスのステージ。かつてのジュニアメンバーの姿を重ねながら、笑顔で歌う未来のジュニアたちに大きなエールをおくりました。
そして、今年2月の沖縄県ヴォーカルアンサンブルコンテストでグランプリを受賞したアンサンブル。みんなの心がぴったり一つになった圧巻のハーモニー。地震によって中止となってしまった全国大会でしたが、被災した福島へきっと祈りのメッセージが届いたことでしょう。
エンディングは、今年も定演をサポートしに来てくれたOGと一緒に、大切に歌いつないできた2曲を演奏して、なんとも贅沢で名護ジュニアの魅力がギュッと詰め込まれたような定期演奏会になりました。
合唱を通して成長していく子どもたち。
先輩たちから受け取ったバトンは、次へ、また次へとつながって、美しいハーモニーが未来に向けて流れます。今年度はまたどんなすばらしい曲との出会いが待っていることでしょう。
支えてくださるすべての人に感謝して、今年度もメンバーがのびのびと合唱を楽しめるよう祈っています。
大ホールに、入場制限などなくお客さまをお迎えして開く定期演奏会は実に三年ぶり。名護ジュニアの透き通った歌声に包まれた空間で、たくさんの方たちと一緒に感動を味わうことができたのは本当に久しぶりのことでした。
「やっぱり、生で聴く名護ジュニアのハーモニーはすばらしかった!」
ご来場いただいたみなさまにもご協力いただき、できるかぎりの感染症対策をして、のびやかな歌声や息づかいまでがそのまま届けられるよう工夫した中で開催した演奏会でした。
「不要不急」という言葉のもとで、どこか肩身の狭い思いをしなければならなかった「合唱」。それでも、歩みを止めずに様々な形で活動を続けてきた結果が、あのホールいっぱいの感動につながったのでしょう。
「こんなときだからこそ、人間的に豊かな心をもって生きていく上で音楽や歌の力は必要なのではないか。」と、樹子先生。定期演奏会を無事に終えた今、あらためて強くそう感じています。
さて、3つで構成された「祈り」のステージ。
始まりは、ふるさとへの想いを込めた祈りの曲。
大城松健団長が作曲された「名護ひんぷんがじまる賛歌」は、団長の指揮で元気に歌いあげました。
首里城復興応援ソング「SYURI NO UTA」に続き、最後は「ひやみかち節」。
「何度転んでもみんなで心を合わせて、えいっ!と立ち上がろう。花が咲き、音楽が鳴り響く豊かな世界を広げていこう。」と呼びかける歌詞は、樹子先生によるアレンジでした。
やわらかな曲もリズミカルで力強い曲も、日本語の曲もウチナーグチの曲も、ジュニアの手に(声に?)かかるとその歌のメッセージが何倍にも膨らんで、まっすぐ胸に飛び込んでくるから驚きです。
続く祈りⅡは聖母マリアを讃える2曲。プーランク作曲の「Litanies a la Vierge Noire(黒い聖母の連願 リタニ―)」は、昨年11月にがらまんホールで開催された舞台コンサート「音楽と社会を繋ぐレクチャーコンサート きっかけ vol.2」の中で演奏した曲で、暗く重い雰囲気がただようオルガンの音を背景に、光が差し込むような美しい和音が響きます。フランス語で奏でる難しいハーモニー。名護ジュニアの表現力の豊かさに圧倒された数分間でした。
そして、祈りのステージのしめくくりは、高野山国際こどもコーラスフェスティバルで奉納演奏された、壮大なあの2曲。
和歌山、高野山の杉木立の中で、風の音や鳥の声、砂利の上を歩く音、自然が奏でるあらゆる音と共鳴する歌声が、まるで定演の舞台で再現されたようにホールいっぱいに響き渡り、神秘的な空気に包まれていました。なんとも言葉では表せない、時空を超えた壮大な祈りで満たされたステージになりました。
祈りのステージと共に、、、
昨年沖縄県高等学校音楽コンテストで金賞を受賞し、九州高等学校音楽コンクールに出場した高校三年生メンバー安里日和さんの独唱。曲の終わりと同時に会場から感動のため息がこぼれていたほど、どこまでも優しくふくらむ美しい歌声が大きなホールをすっぽり包みこんでいました。
独唱に続いて、名護ジュニアの伴奏も務めてくださっている新城友紀先生のピアノソロ。リハーサルではメンバーみんなで客席から友紀先生のピアノを聴かせてもらい、大きな感動とともに、すばらしいピアニストの伴奏のもとで歌えていることにあらためて感謝する時間にもなりました。
後半の部では、根路銘千香先生の指揮のもと、可愛らしい歌声を披露してくれたリトルクラスのステージ。かつてのジュニアメンバーの姿を重ねながら、笑顔で歌う未来のジュニアたちに大きなエールをおくりました。
そして、今年2月の沖縄県ヴォーカルアンサンブルコンテストでグランプリを受賞したアンサンブル。みんなの心がぴったり一つになった圧巻のハーモニー。地震によって中止となってしまった全国大会でしたが、被災した福島へきっと祈りのメッセージが届いたことでしょう。
エンディングは、今年も定演をサポートしに来てくれたOGと一緒に、大切に歌いつないできた2曲を演奏して、なんとも贅沢で名護ジュニアの魅力がギュッと詰め込まれたような定期演奏会になりました。
合唱を通して成長していく子どもたち。
先輩たちから受け取ったバトンは、次へ、また次へとつながって、美しいハーモニーが未来に向けて流れます。今年度はまたどんなすばらしい曲との出会いが待っていることでしょう。
支えてくださるすべての人に感謝して、今年度もメンバーがのびのびと合唱を楽しめるよう祈っています。